一戸建て住宅の計画を立てるときに必ず検討しておかなければいけないのが家事動線です。間取りを見ながら、どのように人が歩くかをイメージしてみてください。特に家事動線の問題となりやすいのがキッチンと洗濯です。アイランドキッチンや対面キッチンが人気ですが、冷蔵庫と加熱、下ごしらえがコンパクトにまとまっているかチェックしてください。調理してから提供するまでの動線も重要です。
洗濯の動線を考えるときには、洗濯機から洗濯物干し場、クローゼットまでの動きをチェックしてください。例えば１階に洗濯機、２階に洗濯物干し場があると濡れて重たくなった洗濯物を抱えて移動しなければいけません。洗濯物をまとめて洗濯して干す、乾いたものを取り込んでしまうまでの流れをシミュレーションしてください。ランドリールームやウォークインクローゼットをまとめて衣類を一括で管理できるようにしてもいいでしょう。
洗濯は雨の日に室内干しすることも考えておきましょう。家族が多い家庭だと1日分の洗濯物であっても量が多くなります。洗濯物を天井から吊り下げるタイプの室内物干しを設置することも検討してください。家事は毎日のことなので、不便だとストレスが溜まってしまいます。またトイレの位置やコンセントの位置も動線から考えます。家にある家電と、それをどこで使うものかどうかをあらかじめピックアップしてください。