どんなに検討しても難しいのが明るさの問題です。光の入り方は周囲の建物や物件の向きによっても大きく変わります。また季節によっては西日が入り込むなど、時間や時期でも変化するでしょう。例えば玄関が奥まった配置になっていると光が入らずに暗くなってしまいます。逆に明るすぎるのも問題です。開放的なリビングに憧れて大開口にすると、光が入りすぎてまぶしくなってしまうこともあります。
採光を重視するのであれば、大きめの窓やたくさん窓をつけることをすすめられるかもしれません。しかし、窓の面積が大きくなりすぎると壁の面積が減るため、テレビや収納棚を置けなくなってしまうことがあります。採光し過ぎて、夏に暑くて我慢できないといった事態も考えられます。
窓の位置を考えるときには、設計士に光の入り方を図面に書き込んでもらうといいでしょう。またその際には、風の入り方も考えておきます。室内の空気が循環するような窓の設置になっているかどうかを検討してください。風通しが悪いと湿気がこもってカビの原因になることもあります。日当たりが良くても風通しが悪いと快適にはなりません。夏に蒸し暑くなってしまったり、洗濯物が乾きにくかったりすることもあるため、空気の循環も間取りに書き込んでみてください。